青春というのなら

華やかな宣伝本でも、ドロドロとした暴露本でもない。
ウルフルズ」と向き合うことから逃げ回ってきた1人の人間の告白本。
大半がどよーんと沈んだ内容でした。
でも「ベーシスト・ジョンBチョッパー」として自分のいるべき場所に立っている今があるからこそ書けた一冊なのでしょう。
こんな風に、ちょっと斜め後ろから「ウルフルズ」とつきあってきたベーシストがいることも含めてこのバンドが大好きです。
もしかしたらウルフルズは、ジョンBさんが帰ってきてくれたからこそ、活動休止という選択肢を選ぶことができたのかも。 なんだかそんなことを考えてしまいました。


『小説ウルフルズ 青春というのなら』
ジョン・B・チョッパー